免疫系と自律神経・内分泌系免疫は、周囲からの様々な影響を受けて変動しますが、外側からの刺激ばかりではなく、私達自身の内側からも色々な影響を受けています。 免疫系は、自律神経系、内分泌(ホルモン)系の機能を調整します。その反対に、免疫系は、自律神経系、内分泌系の影響を受けます。これらが身体の中で相互に作用し、調整し合いながら、身体を守っています。 私たちが、健康な状態でいられるのは、免疫系、自律神経系、内分泌系が、密接に関連しながらバランスよく働いているおかげです。 生活習慣や食生活、生活環境の変化で現代人は、周囲からの刺激やストレスに常にさらされた生活を送っています。昔から、健康維持、病気の回復のためには、きちんとした食生活をし、ストレスを減らし、心にゆとりを持って生活することが大切だといわれていますが、心の状態と、免疫、内分泌系の状態との密接な関係が確認されています。 この事は、免疫の状態を良好に保つには、心豊かに生活し、自律神経のバランスを良好に保つことが大切だということになります。 ガンと免疫についてガンのはじまりは、正常細胞の変異です。私たちの体内には健康な人でも常に千単位のガン細胞が存在するとも言われています。 全身を構成する細胞の数は、およそ60兆個ですから、千単位のガン細胞はまったく問題ありません。 健康な人では。体内のがん細胞が増殖しないで千単位のままとどめ、それ以上にならないようにしているのは、白血球(免疫細胞)が主役で形作られている免疫です。白血球は、全身をくまなく探索しながら、がん細胞を見つけるたびに排除しています。 免疫機構は、身体の異物を排除するための働きです。ガン細胞はもともと自分の体の細胞が変化して出来たものであるため、免疫の働き方は弱いので、身体の状態が弱り免疫が低下した状態になると、ガン細胞は増殖を開始し、ついにはガン組織を形成し、全身をむしばむまでになります。 したがって、ガン増殖を抑え、予防する要は、白血球を元気に保ち、免疫を良好な状態にしておくことが大切になります。 免疫活性は、食事と生活習慣からマクロファージを筆頭とする白血球を強め、免疫を活性化することが、生活習慣病などの予防・改善に役立ちます。ガンも同様に、安定的に免疫を活性化することで、予防・改善が出来ることは不思議でもないのです。 野菜を食べる人はガンになりにくいという統計があります。野菜を毎日食べる人は、まったく食べない人に比べて2割もガンになる危険度が下がるわけです。59歳以下に区切ると危険度は、約半分くらいまでに下がります。個々のメカニズムはまだよく解明されてはいませんが、食品が免疫を左右することは事実だと思われます。 また同様に、ストレスの免疫に及ぼす影響も大きいものがあります。気持ちを豊かに、前向きな気持ちで生きることが、自律神経の働き、副交感神経を刺激し、免疫を高めることにつながります。 ガンをはじめ、生活習慣病などの予防に、また、、もし病気になったとしても、食の改善、心の持ち方で、私達は自分の身体を正常にするための機能を備えているのです。 ガンの治療現在行われているガンの治療法は、手術、化学療法(抗がん剤)、放射線療法といった三大療法が主流です。西洋医学の長所はありますが、早期診断で早期に治療を受ける場合を除けば、副作用や、ストレスによる免疫の低下などの問題もあり、いずれも理想的な治療法とは言えません。そこで、現在の三大療法と併用する意味で代替医療を推進している医師も増えています。 代替医療の中心として使用されてきたのが健康食品です。しかし、がん治療には残念ながらこれひとつあれば大丈夫というものはありません。 また、予防のためには基本となる食事をないがしろにしてはいけません。植物性食品を主体に低脂肪、低塩の食生活も大事です。 そして、一番大切なことは、心の持ち方です。プラス思考の考え方は、免疫力を高めます。病状の悪化を心の持ちようによって食い止めたり、改善している例は非常に多いようです。 |
|