「体重が多い」ことが「肥満」とは限りません。「肥満」とは、体重が多いことではなく、体脂肪が多い状態です。例えば、スポーツで鍛えている人は、身長に比べて体重が重くても、筋肉の重さが大きな割合を占めているので肥満とは言いません。
逆に、見た目は太っていなくても脂肪組織が多い場合は、肥満と考えることがあります。
成人の体脂肪率の目安として、男性で15〜20%、女性で20〜25%が標準となります。
肥満で大きな問題は、肥満に伴う様々な病気です。 肥満が原因で、高血圧、高脂血症、糖尿病になる。これらは血管を狭くしたり詰まらせたり、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が起こると、脳血管障害、心臓血管障害、腎不全など死亡率の高い病気になります。その他にも、脂肪肝、睡眠時無呼吸症、腰痛、膝痛など様々な病気の原因になります。