増える虚弱体質・長引く慢性病
いまや、世界最長寿国となった日本。高齢になると、色々な疾患を併せ持つようになったり、病気になりやすい、長引くというように、病気を治す力をうまく出せない人が増えています。
また、最近の子供たちも虚弱化していて、疲れを訴えたり、アトピー性皮膚炎や、喘息、鼻炎などのアレルギー性疾患を持つ子供が増加しています。
現代社会の中では、生活が便利になる一方で、食事、運動、睡眠などの不摂生、老齢、ストレス等により、身体が環境の変化に対応できなくなり、その結果、現代人の身体は虚弱化し、病気を長引かせるようになっています。
今こそ、病気を治すための身体づくりが必要になっています。
虚弱・雑病体質、二つの分類
【陰病体質の虚弱体質】
- 新陳代謝を盛んにするエネルギーが不足している。
- 自律神経の働きが低下しているために、生気が衰え、各臓器が怠けてしまっている。
- 温めて気持ちよい。
このようなタイプには、体力をわかせるお薬で、日頃からの体質改善、体力づくりを心がけましょう。
【陽病体質の虚弱体質】
- 新陳代謝を盛んにするエネルギーが充分ある。
- 自律神経が働きすぎているために、働きすぎて興奮している。各臓器も働きすぎて炎症を起こしている。
- 冷やして気持ちがよい。
このようなタイプには、働きすぎを抑え、炎症を抑えるお薬で、体質的に改善を。
虚弱・雑病の養生法
- ◇ 胃腸に負担をかけないようにしましょう。
- 「胃は中なり」との言葉があるように、胃は身体の中心にあって、大切な働きをする臓器です。胃腸の働きが弱ると、身体が弱り、病気への抵抗力も落ちてしまいます。
- ◇ 規則正しい生活を送りましょう。
- 夜更かしで寝不足になったり、朝食を抜いたり、、休養をとらずに頑張ったり。このような不規則な生活は病気への抵抗力も落ちて身体を虚弱化してしまいます。
- ◇ バランスの良い食事をしましょう。
- 好き嫌いや、お菓子類や、炭酸飲料…カロリーは足りているのに栄養不足になってしまいます。日本人には、昔の日本食が理想的。
- ◇ ストレスをためないようにしましょう。
- 現代人はストレスからの体調不良者が非常に増えています。身体の機能が乱れ、免疫力も落ちてしまいます。
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