大昔の人々が薬用として、そして現在にまで引き継がれている動物胆(獣胆)、それは現在の私たちにも活用できると考えられる所が多いようです。
胆汁は肝臓でたえず生成され、一日に約500から1200mlも分泌されます。そして、総胆管から胆のう管を通り、胆のうにおいて一時貯えられます。
ここで、胆汁は1/6〜1/10にまで濃縮され、食物が胃から十二指腸に送られてくると、ホルモン等の働きにより胆のうから十二指腸に分泌されます。
胆汁は97%〜98%は水で、残りの2〜3%は電解質、蛋白質そして胆汁酸(塩)等から構成されます。
十二指腸に分泌された胆汁そのものには、食物を消化する働きはありません。しかし、膵液・腸液の酵素の働きを促進させ、脂肪が消化されて腸で吸収される際に間接的な役割を果たしています。
この様な胆汁の主な働きは、その中に含まれている胆汁酸(塩)によるものと考えられています。
胆汁酸(塩)には強力な界面活性作用があり、脂肪等を浮化して(脂肪等に対して)膵液が働きやすくします。この様な働きで脂肪の消化・吸収を促進させています。
胃腸病の病人には、食生活の面で何か問題のあることが多いものです。食生活を一度チェックしてみましょう。